現在軸ストーリー

学園創立から65年。学園創立を祝い、毎年行われていた創立祭が開催されなくなって早数年。
過去の祭りの資料が消失し、創立祭も今ひとつ盛り上がりに欠け、廃れてしまっていた。
教師や昔から学園を知る者たちは、学生の自主性に任せると放任気味。
学生たちも何とかしたいと思いつつ、何をしたら良いのか分からない八方塞がり状態。

そんな中、立ち上がったのは一人の人間の若者。彼は昔の学園の様子を聞きながら育った人間。
だからこそ、現状が納得できなかった。

「ええい、もう我慢できん! 誰も動かないなら、俺が動いてやるしかない!」

さあ、そうは言ったものの、どうすれば良いのか手がかりすら掴めない。
そもそも、どうして資料が消失してしまったのか? 昔はいったい、どんなことをしていたのか?

「そうだ! 俺たちには、最終手段があるじゃないか!!」

『過去を覗き見る』『夢に侵入する』この2つの能力を操る魔物の少女たちに協力してもらえば、
過去のことも分かるし、現状を打破するために過去を変えることも可能!
そうと決まれば話は早いと、その少女たちとともに学園内を駆け回る!

出るわ出るわ、過去の無茶苦茶な記憶! 先輩たちは、なんでこんな無茶苦茶なんだ!!
それらの問題を全て解決し(尻ぬぐいとも言う)、若者は創立記念祭を成功させることが
できるのか!? 今、昔の姿を取り戻すための戦い(大げさ)が幕を開ける!

親世代軸ストーリー

時を遡ること65年前。人魔共存を目指し、その第一歩としてスタートする学園がついに完成した!
場所探し、資金集めと大変なことだらけだったが、ようやく夢に向かって歩みを進めることができると感激する発案者のヒビキ。
しかし、そんな喜びも、次の一言であっけなく冷めてしまう。

「ところで、この学園……誰が通うの?」「「「「「「……え?」」」」」」

場所は確保できたが、残念なことに学生が存在しない! 全員が全員気づいていなかった間抜けっぷりに、あーだこーだと責任のなすりつけあいが始まる。

「いや! こんなところで喧嘩している場合じゃない! なぁに、今まで以上に頭を下げて回れば、学生たちはすぐに集まるさ!!」

なんともお気楽な答えに引っ張られるかのように、何とかなりそうという雰囲気が漂う。
しかし経験不足か、次から次へと問題が溢れ出てくる!
学生を集めれば、教師もいないことに気づく! 人数を増やせば、お金が足りなくなる!
出資をしてくれるような、コネもない! そもそも知識が圧倒的に不足している!

こんな状態で、どうやって学園を始めれば良いんだ!? いや、まだだ……まだ諦めるには早い。
ようやくここまできたんだ、この苦境も乗り切ってみせる!
そう……全員が力を合わせれば、問題ない!

自分たちの子どもたちの将来の為にも……今、親たちの奮闘が始まる!!

子世代軸ストーリー

学園創立から15年。シンクはいつものように、教職をまっとうしていた。
新任として赴任してから早数年。学園は相変わらず騒がしいが、それにも慣れ楽しく思えてきた
矢先の出来事だった。なぜか卒業したはずの問題児たちが、学園に戻ってきたのだ!

「な、なんでいきなり全員集合してるんだ!?」
「「「「「「「そりゃもちろん……創立祭だから!!」」」」」」」

教師を数年やっているが、初めて聞く言葉に、シンクは首を傾げる。
毎年ではないにしろ5年に1度は開かれていた。学園の創始者たちが思いを忘れないために
開催することにした祭りで、今回は4回目。
なるほど納得するシンクに、今回は何をしようかと盛り上がる卒業生たち。
それは中、ヴェーラが1通の手紙を見つけてしまう。

『やっほー! 学園長だよ! 創立祭は、なるべく多くの人魔を呼び寄せて、絶対成功させてね。
じゃないと、この学園が不幸に包まれるから!』

「「「「「「話の内容のわりに口調軽っ!!!!」」」」」」

その内容に全員総ツッコミ。父親の所業に頭を悩ませるキューテ。
こうしちゃいられないと、慌てて準備を始めるが、何をしたら良いのか分からない!
そんな学生たちを嘲笑うかのように、次々と見つかる自分の親たちからの手紙!
なにやら暗号めいた内容も多く、大変だというのに学生たちは、楽しくなってくる。

親世代の陰謀も見え隠れする中、こんな調子で、学園を不幸から守ることはできるのか!?